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【徹底分析・TV版エヴァンゲリオン】第四話・「雨、逃げ出した後」

姿を消した碇シンジ。

使徒には辛くも勝利したが、その中で碇シンジの何かが瓦解した。

孤独の中で命を懸けて戦うなか、周りの人間はその胸中を察することなく、戦いを望んだことで。

碇シンジはなぜ、命を懸けて使徒と戦うか?

語ることなく姿を消した、今回の話にそれがある

Aパート・碇シンジはどこへ?雑多なんネオン街と幻想的な草原・明かされる第三新東京の場所。

ミサトが気づくとシンジの姿はなかった。

「家出」とは、はたから見たらなんの解決にもならない行為だ。

行く当てがあるわけでもないし、いずれ帰る羽目になり恥をかくだけの行為だ。

第三新東京市の場所

このパートでシンジたち、エヴァンゲリオンの舞台が神奈川県の箱根であることが判明する。

街づくりは東京にそっくりで、ネオン街や住宅街などもマンションや高層建築が目立ち、戸建てもすくない。

街の喧騒から逃れるように電車を乗り継ぎ峠から見渡す景色は、盆地の中の広大に広がる草原の中に、第三新東京の姿が見える。

シンジの周りの反応

逃げ出したシンジのことを知らず家を訪ねる鈴原トウジと相田ケンスケ。

先日の戦いで迷惑をかけたことに気に病むが、ミサトにほだされ仕方なく変えることになる。

ミサトもまたシンジのことを心配するがそこにはどこかまだ他人行事が見える。

そして、唯一のエヴァンゲリオン初号機パイロットを失ったネルフ組織の反応もまたドライだった。

逃げ出した後に待っているもの

結局シンジは、逃げ出した場所に変えることになる、何も答えを出せぬまま帰路につき、待っている冷たい言葉を受け入れる。

シンジを受け止めることができなかったミサト、自分勝手に気づつけてしまった鈴原トウジと相田ケンスケ。

そして自分の気持ちをうまく相手に伝えることができない碇シンジ。

再度、今度は正式に第三新東京市を去ることになる碇シンジのもとに、3人は一体どうするのか?

まとめ・碇シンジはなぜ家出をしたのか?もし碇シンジが家出をしなかったら

シンジはどうして家出をしたのだろうか?

先も話したように家出はただの現実逃避だ。

逃げ出した先がシンジは一体どうして家出をしたのか?

先日の戦いを見ればわかるが、使徒との戦闘の勝利はシンジにとって何も意味をなさない。

ただの中学生が「乗れる」というだけで命を懸ける戦いをする理由はない。

そこには従来のアニメ主人公にはない、特徴がある。

碇シンジが戦う理由

旧来のアニメ主人公が敵と戦う理由は、敵に勝利し平和を手に入れることだ。

だが、碇シンジにとって人類の戦いなどどうでもよいのだ。

自分が戦わなくても誰かが戦う。

ではなぜ碇シンジは戦うのか?

それはひとえに「必要とされたい」からだ。

シンジの幼少期の最初の思い出は父に捨てられたことだ。

親戚に預けられるわけでもなく、ただ「先生」と言われる人物に渡される。

「僕はいらない子なんだ」そんな思いか心の底にしみついてしまっている。

そしてその反面、誰よりも人とのつながりを求めているのだ。

エヴァに乗ればみんなから必要とされる。

シンジにとって初めて他人に必要とされるのがエヴァンゲリオンのパイロットとしての碇シンジだった。

従順に従ってさえいれば自分を必要としてくれる。

だが使徒との命がけの戦いは、次第に恐怖を蓄積していき、自身を日増しに追い詰めていった。

碇シンジが家出をしなかったら

家出をし始めて自己表現をしたシンジ。

誰かに振り向いてほしい、せめて大切にされたいその思いがそこにある。

命をかけるだけの絆がそこにほしのだ。

後の話になるが、もしここで碇シンジがただ従順に従うだけの寂しさを宿した少年だったらどうなっていたであろう。

戦う意思も軽薄で、勝利も喜べない。

そんな人間がいつまでも戦い勝利し続けられるだろうか?

逃げ出すっという「自分で自分を大切にする」行為がこののち、碇シンジの自立に結び付く。

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