現在・絶賛公開中の「劇場版シン・エヴァンゲリオン」。
4月11日
その好評に合わせ新宿バルト9にて庵野秀明氏(総監督)、鶴巻和哉氏(監督)、前田真宏氏(監督)、緒方恵美(碇シンジ役)の4人が映画会場に来場した観客と舞台挨拶を交わした。
舞台上では、庵野監督がマイクを手に碇シンジ役の声優緒方恵美と軽快に制作秘話を話す貴重な場面が見受けられる。
そんな中で、庵野監督はシン・エヴァンゲリオンの公開に合わせ、今日までにかかわったいNHKプロフェッショナル「庵野秀明スペシャル」の取材陣や放送された内容に関して語り、昨今の劇場アニメの興行成績とそれに携わった作品・監督に対し歴史的興行成績を残した「鬼滅の刃:無限列車篇」と「天気の子」両作品についても語られた。
舞台挨拶が終わった新宿バルト9には、作品ポスターに監督やキャストのサインの寄せ書きが施された作品ポスターが飾られ、会場を後にした。
劇場版シン・エヴァンゲリオンの興行成績70億突破(2021年4月11日)
劇場版シン・エヴァンゲリオンは公開初日、興収8億277万4200円、観客動員数53万9623人を記録し、前作「劇場場新エヴァンゲリヲンQ」における初日興行収益を約120%の更新し、東映はその後の成績を、
「公開からの成績は常に最高記録を更新中」
と説明した。
作品公開から約1カ月の30日を経過し、興行成績70億円を突破。
庵野氏はこれを
「もう前作『Q』を超えて、さらに80億円ちょっと超えると『シン・ゴジラ』を超えてくれる。そこを超えてくれたら僕の中でレコードになるし、100億円を超えるとアニメ業界の活性化にいいんですよ」
と告げた。
興行成績に関する「鬼滅の刃:無限列車篇」と新海誠監督「天気の子」に対するリスペクト
これについては、
「『鬼滅の刃』とか新海誠監督の作品が100億円を超えるのは当たり前。100億円を狙って当然の作品群なんですよ、ジブリもそうですけど」
と語り、近年の劇場アニメの興行成績に対し、自身もリスペクトを意識していたことを語った。
両作品はどちらも興行成績を100億円突破し鬼滅の刃:無限列車篇においては4月13日において興行収入396億円を突破。
わずかに残った上映期間を前に400奥円に対しカウントダウンに入った。
NHK「プロフェッショナル:庵野秀明スペシャル」で苦言した内情
舞台挨拶が4月11日と公開からだいぶ遅く、インタビューではそのかんに放送したNHKプロフェッショナル「庵野秀明スペシャル」についての内容に示唆した話題へ。
同番組内では庵野秀明監督自身NHK取材スタッフに対し、苦言するシーンがあり。
舞台あいさつで
「4年間(密着)って謳ってるけど、べったりいるだけでなく、何ヶ月も来ていない時期もあった。もっといいシーン、これ撮っとけばいいのに、というのが現場でたくさんあった。いい所に来てなかったんですよ」
と内情を語った。
庵野自身はNHKの取材に対し当初は断っていたことを話、今回取材に至ったのは、公開作品のエヴァンゲリオンについての密着と言うこともあり、番組内でも広報の意味も兼ねていることを語っている。
公式舞台挨拶の映像
舞台上では少し疲れ気味に見える庵野秀明監督だが、進行役の緒方恵美氏と軽快に言葉を交わす貴重な場面が常に見て取れ、普段紙面や仕事場とは違った、明るい性格の一面をのぞける貴重な舞台挨拶になった。
ファンに対する感謝の挨拶
舞台挨拶の最後はこれまでエヴァンゲリオンを支えてきた庵野秀明監督から
「制作の途中からコロナ禍に見舞われて、日本中、世界中がそういう状況になってしまい、大変な時期が今も続いています。そういう大変な時期にこうして足を運んでいただいて、作品を面白いと言ってくださって、こういう厳しい時期になっても映画館に足を運んでいただけることを本当に感謝します。本当にありがとうございました」引用:アニメ&ゲーム
と感謝の言葉で幕を閉じた。
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