「オーバーロード」は仮想世界ユグドラシルを舞台に、仮想世界に一人取り残されたプライヤー「アインズ・ウール・ゴウン」が、現実世界に帰還するため、「世界征服」の名の元に、何故か勝手に動き出したNPCのキャラクターたちと共に仮想世界をわたりあるくダークファンタジーです。
原作はWEBサイト「小説家になろう」からの書籍化にともない、累計８００万部を超す大ヒットライトノベルで、２０１５年にはアニメ化を果たし現在第３期までと劇場版２作品が公開しています。
今回はそのアニメ第１期と、のちの伏線ともなる部分を私個人の感想を交えご紹介いたします。
オーバーロードの舞台「ユグドラシル」とは？
オーバーロードの舞台はVRMMORPG、仮想世界の「ユグドラシル」という広大な世界です。
ユグドラシルはそもそも仮想世界という設定だったのですが、何が原因か、主人公のアインズのログアウト失敗を皮切りにNPCが実施の人間のように動き出すという事態に。
本来はNPCというプログラムのはずのキャラクターたちは、何故か各々に自由な意思思考があり、家族を持つものや、国を収める国王など、本来設定のみのはずの世界に実際の歴史などの時間軸があったりと、主人公を驚かせます。
ユグドラシルの世界では、魔法やスキルと言った技術や、ドワーフやドラゴンと言った種族が存在し、命を宿した世界であるはずなのに、なぜかゲーム設定だけは生きているという、謎をはらんだ世界です。
主人公：アインズ・ウール・ゴウン
作中では主に主人公はアインズ・ウール・ゴウンと名乗り。
かつてゲームプレイ時に部下として従えていたNPCの魔物たちと一緒に、現実世界に帰る手段の模索と同じく、自分と同じようにゲームの世界に取り残されてしまったプレイヤーがいないか探すため、またゲーム制作会社にこのことを気づいてもらうため、世界征服と言う形で声を上げることにします。
現実世界にいたときは「鈴木悟」と言う名前で生活しており、劇中では年齢などは明かされていないが、WEBでは高卒、書籍化された際は小卒とされている。
アニメでは若干年齢層が高く設定してある節があり、作中、同じギルド所属のメンバーたちのほとんどが社会人であることや、劇中で大人の会話にも精通していることから、アニメ化に対し何かしら変更があったのではと考えられ、原作とアニメの大きな違いでもあります。
劇中では部下たちに絶対の君臨者としてふるまいつつも、心の中では冷や汗をかきながら部下に命令する場面が笑いのツボで、作中では村人を助ける場面が見えるものの、どこか「NPC」として、口から冷たい言葉をこぼすなど、怖い表情も見せます。
作中では、長い間慕われていたキャラクターたちが最後には主人公の策略の目的でしかない存在になったりと、一見、人間味のある主人公と闇のある部分が作中同居し、唯一のキャラクターとなっています。
テレビシリーズ第1期のあらすじ
第１話はお決まりのように仮想世界へと迷い込むところから始まります。
主人公となるアインズがプレイするVRMMORPGのサービス完了にともないギルドメンバーとの最後の晩餐の日、一人残ったプレイヤーの主人公はログアウトから目覚めると、未だ自分がゲームの中にいることに驚きます。
その後、アルベド、シャルティアなど残されたNPCたちと共に、自身が作り上げたナザリック地下大墳墓の城の外へ、自分以外の漂流者を探すべく、また自分の存在を知らしめ連絡を取る手段として「世界征服」と言う形で乗り出します。
アインズ・ウール・ゴウンと冒険者モモン
作中では主人公は冒険者モモンと姿名前を変え、自ら冒険者として、魔王と冒険者の２重生活を送ります。
冒険者モモンに扮したのはあくまで、自身の世界征服の足掛かりのための工作であり、表舞台ではアインズ・ウール・ゴウンとして王国貴族たちと渡り歩き、裏では凄腕の冒険者として敵国の内側から情報を集めるといったところです。
アインズ・ウール・ゴウンの仲間たち
主人のアインズは先だって側近であるサキュバスの部下アルベドとその部下たち７人の部下に、システムがどこまで変わってしまったかのか探るため、調査を指示します。
アルベドを筆頭とする部下たちは、一人ゲームの世界に残った主人公アインズを崇拝し、自身がただ現実世界に帰りたいだけにも関わらず、いろいろと勘違いをして、したい付き添います。
どれもほかのNPCとは圧倒的な強さと知性を用いっている面々だが、アインズの前ではどこか抜けているところが面白いところでもあり、また時折見せるNPCにもかかわらず人間臭いふるまいは、ただの凶暴な魔族だはない魅力を感じます。
冒険者モモンの活動と狙い
表舞台で自由な活動を制限されているため隣国の偵察やまだ不明点が多い仮想世界の探索をすることが必要になり、自由に世界を行き来するため、偽名擬態を用いり、自ら情報収集と秘密工作が狙いです。
エ・ランテルという城下町で部下のナーベラルとともに、最終的に表舞台で英雄として立つため、他の冒険者と共に冒険者組合から依頼を受けつつ、地下組織の壊滅やその後の強敵となる冒険者ギルドの調査などを行います。
護衛任務ではかつてアインズ・ウール・ゴウンとして救出したカイネ村へ訪れ、アダマンタイト級モンスターを打ち破り、その後、城下町で暗躍する秘密結社を討伐するなどの戦功をあげていきます。
第１期終盤のあらずじとその後に続く伏線
第一期終盤ではアインズ直属の部下であるシャルティエが暴走後、漆黒聖典の隊長による封印と洗脳状態にされた。
オーバーロードの世界観ユグドラシルのなかでも、とびぬけていたアインズたちの戦闘力だったがここで、自分たちに匹敵しなおかつ、自分たちの命を脅かしかねないワールドアイテムの所持者の存在が明るみになり、アインズ自らが初めて命の危機を背負って戦うこととなる。
結果、シャルティエはアインズの手により死亡したが、その後ナザリック地下大墳墓に貯蔵した財産の大半を使い、復活。
その後は、バツとして人間椅子の刑に処されアインズの尻の下で悶絶していた。
第一期全体の感想