「竜とそばかすの姫」ポスタービジュアル (c)2021 スタジオ地図
こんにちは。
ついに始まった細田守監督最新作「竜とそばかす姫」
公開前からPVなどにより多くの憶測と期待のなか、緊急事態宣言下での上映となり不安要素をはらんだ封切となりました。
今回はその本編内容と感想をレヴューしたいと思います。
もちろんレヴューと言っても大まかな回想のみなので、安心してご拝読ください。
(記事内容時間:3分)
『竜とそばかす姫』とは、キャラクター&ストーリー
青春、家族の絆、親子愛、種族を超えた友情、命の連鎖…。
様々な作品テーマで日本のみならず世界中の観客を魅了し続けるアニメーション映画監督・細田守。
最新作『竜とそばかすの姫』では、かつて『サマーウォーズ』で描いたインターネット世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高校生をヒロインに迎えた。
そこで紡ぎ出すのは、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、もうひとつの現実と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語だ。
ストーリー舞台は「サマーウォーズ」の舞台となった「OZ(オズ)」ではなく、「U(ユー)」となっています。
サマーウォーズでは、仮想世界キャラクターを「アバター」と称していますが、「竜とそばかす姫」では同じ仮想世界でも「As(アズ)」と呼称されていいます。
俳優陣で固められたキャスティング
細田守監督作品では初期のマッドハウス時代と変わって現在ではテレビドラマなどで活躍する俳優など起用し、公開前からそのキャスティングが話題となったいました。
なかでも主人公となる の声を誰が担当するかに興味を引き、公開前から話題となっているPVの美声には誰もが驚き、「歌っているのは誰なのか?」「歌も演技も同じ人にやらせるのか?」と熱い憶測が飛び交いました。
細田守作品の主演として抜擢されたシンガー中村佳穂
主人公・内藤すず/ベル 声:中村佳穂
物語の主人公となる高校生の女子生徒。
過去のトラウマから内気で、でも仮想世界Uとの出会いで徐々に自信を取り戻していきます。
学校生活では内気ながらも、親友の別役弘香や同じ学校に通う渡辺瑠果とは何とか明るく話せふるまえる、起伏の激しい表情を見せます。
『竜とそばかすの姫』中村佳穂の歌声が「鳥肌モノ」「泣ける」と絶賛の嵐|シネマトゥデイ (cinematoday.jp)
そんな、難しい役どころに挑むのは今回が声優初挑戦となる本職がシンガーソングライターの中村佳穂さんです。
二十歳から本格的な音楽活動をしており、監督の細田守氏とは自身のライブなどで知り合ったそうです。
竜とそばかす姫・感想
観賞前、PVではやはりサマーウォーズを彷彿とさせる冒頭と主人公すずが女子高生と言うことから、前作同様ファンタジー要素とラブロマンスがメインとなる話だと思われました。
ですが、内容はむしろドラマ要素が多く、主題も冒険や恋愛などと違い、またサマーウォーズやバケモノの子に見られる家族ドラマとも違いました。
むしろ今までにないシリアスさと仮想世界とのファンタジーが見事に融合されていました。
竜とそばかす姫の2つの舞台
竜とそばかす姫は主に2つの舞台で物語が構成されています。
サマーウォーズ時のように現実世界と仮想世界模様を行き来しますが、見た感じ今回は仮想世界での出来事が主題となっていました。
大自然:高知の街並み
今回の舞台は高知県。
主人公すずはさらに郊外から離れた、林を切り開いた団地にポツンと立つ一軒家で父と犬一匹と共に位しています。
登下校の際にわたる川にかけられた石橋が特徴てきで、場面やすずの心情の変化の際には幾度となく登場し、実はこの川自体が、物語に大きな意味を持っています。
仮想世界U
仮想世界Uはインターネット上の仮想都市を舞台にイヤホン型のインターフェイスにより対象者の外見と、大きく特徴的なのは、隠された内面の力までも表現したAsと呼ばれるアバターで自由に世界中の人たちと遊んだりできるコミニティー世界です。
サマーウォーズのOZとデザインが大きく違い、サマーウォーズでは縦横無尽にフィールドがありましたが、Uの仮想世界では上下の大きな都市ビルが整然と立ち並び、地平線が見えなくなるまでまで続く、巨大一本の大きなモーテルが内側を走っています。
突然現れた竜の正体とその訳
今回の目玉となるもう一人の主人公。
容姿から狼と思われるが、外見の角からUの世界では「竜」と呼称されています。
Uの世界ではアバターとなるAsの本人が確認できないため、所かまわず暴れまわる竜は仮想世界Uの自警団たちからも追われます。
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竜とbellを取り囲む世界
bellにとって竜はただ暴れまわる暴漢ではなく、自分と同じく心のうちに込めたものが見え、日に日に竜が気になるようになります。
何とか竜の味方をしますが、Uの世界の中では、無法者の竜をUの世界から抹消しようと自警団が嗅ぎまわるようになります。
現実世界での恋模様
竜とそばかす姫では、仮想世界での冒険や家族ドラマだけでなく、細田守監督らし高校生のうぶな恋模様が描かれていました。
公開前からティザーカットなどで竜と主人公bellの恋模様が予想されていました。
自分的にはこの高校生の等身大の恋模様の描き方がたまらなく、恋愛一本で細田守氏の作品を見たいところだ。
本編では、そんな恋模様も大きな見どころになており、常に飽きさせないストーリー展開となっていました。
まとめ
竜とそばかす姫を鑑賞した結果、これまでの細田守監督作品と違い、ファンタジー要素と人間ドラマにストーリーを主軸にした作品でした。
公開前から話題となっていた主演の内藤すず役の声優の中村佳穂の演技、歌が見事に融合した内容となっており、最後はしっかりと感動させてもらいました。
後篇の記事では作中で気になるところを詳しく解説し、声優さんたちのことや作中での演技の感想を書いていきたいと思います。
ご拝読ありがとうございました。