2022年5月13日に公開が決まった空想科学特撮映画「シン・ウルトラマン」
本来2021年夏の公開の予定だったが、新型コロナウイルスの影響から、今回最後となる「シン・エヴァンゲリオン」の公開が2021年春まで伸びた影響で、1年を置いて公開が繰り越された。
劇場公開の半年を切り、PVでは出演者・キャストが発表され、気になるウルトラマンの姿が披露された。
だが、気になるストーリーについては、推察がしずらい面もある。
だが私は今回はこの「シン・ウルトラマン」の公開されてPVから、隠された作品ストーリーを見つけてしまった。
そこには、今回のリメイクされたウルトラマンがただの特撮映画ではないことがわかる。
これを知れば、シン・ウルトラマンが一体どういったストーリーなのか、ただ単に怪獣とウルトラマン、人類が戦う映画ではないことがわかり、公開が一層待ち遠しくなると思う。
公式チャンネルで明らかになった、キャストと怪獣
シン・ウルトラマンは庵野秀明氏が脚本・企画を担当しているが、総監督は樋口真嗣氏と言うこともあり、何かと不安要素を持つ人もいる。
だが公開されたPVには、脚本が庵野秀明氏であること、またスタジオカラーのロゴを使用していることからも、庵野秀明色が強きことが伺える。
知っている人なら、庵野秀明監督が大の特撮好き、その中でもウルトラマンは、「新劇場版:ヱヴァンゲリヲン」のタイトル効果音に使われるなど、
その経緯からもウルトラマンと言う作品にたいしただならぬ意欲をもってあたることがわかる。
名俳優がずらり!キャスティングはシン・ゴジラを継承?
今回すでにウルトラマン役は決まっている。
公開されたPVには変身ライトを持つ、神永新二 - 斎藤工の姿が確認されている。
斎藤工はシン・ゴジラでも戦車の操縦をする自衛官役として活躍が確認できる。
本作がシン・ゴジラと時系列と世界線が同じかどうかは判明できないが、キャスティングのから、庵野秀明氏の意向が見れる。
他にも科学特捜隊に長澤まさみ・西島秀樹と現在、演技派俳優として第一線で活躍する役者たちをキャスティングしている。
姿を現した2体の怪獣。従来のウルトラ怪獣を払拭!令和怪獣
映画のもう一つの見どころが何といっても怪獣だ。
公開されたウルトラ怪獣は当初、初代ウルトラマンに登場する原始生物のような、デザインやフォルムを期待していた。
だが公開された怪獣はどちらかと言うと昭和怪獣より平成ウルトラ怪獣のようなデザインを見せていた。
背中と頭部にドリルを持つ4足歩行型怪獣ガボラ
大きなドリルを背負い、エリマキトカゲのように4つに分かれたドリルが頭部にある。
シン・ゴジラと違い、デザインが大胆だ!
ウルトラマン自体がフィクションが強いこともあり、また現在特撮離れしている10~20代の若い客層が見ていたウルトラマンに合わせたデザインだと思われる。
鼻先の角からプラズマ粒子を弾かせる2足歩行型怪獣・ネロンガ
PVでは、流れから、この怪獣は姿をステルスもしくはスケルトンかすることができ、また頭部からプラズマ粒子の光を確認できるため単純に角の生えた怪獣ではなく、何らかの電子粒子の力を用いた攻撃をしてくることが予測される。
ここまで、説明して気になると思うが、このアマゾンで公開された怪獣の画像ではPVの時と違い、2本足で立つのだ!。
ウルトラマンでは、4つ足歩行の怪獣でも体を上げ立ち上がり、ウルトラマンと戦う。
公開PVではその姿は確認できないが、このアマゾンですでに発売が決まった、2つの怪獣は、絶対に作品を反映させるため、おもちゃ会社とタイアップしているはずだ。
「なんでフィギュアだけ、たってんの?」
なんて首を傾げたものを作るはずがない。
作中では、ウルトラマンシリーズ同様、ウルトラマンと怪獣たちがガブリ四つで取っ組み合いをする姿が拝めるだろう。
第3の怪獣?公式PVには隠された怪獣の存在が
PVでは怪獣2体の姿が確認できる。
Amazonでもフィギュアの販売が進められているが、
この公式PVにはもう1体、怪獣が隠れている。
そしてこれこそが庵野秀明ウルトラマンを期待する理由だ。
庵野秀明の脚本傾向
庵野秀明監督と言えば今やだれもが彼が大の特撮好きであることはわかる。それが高じて、庵野秀明作品では巨大ロボや、兵器など、SF要素をふんだんにつかっているが、その陰で必ず人間の業のような人間模様をストーリーに組み込んでいる。
ふしぎの海のナディアでは、水中戦艦ノーチラス号・宇宙戦艦ノーチラス号。
エヴァンゲリオンシリーズでは、題名の通りヱヴァンゲリヲンとシンエヴァンゲリオンでは戦艦ヴンダーなど。
シンゴジラでは、3段階の進化を見せるゴジラが登場した。
だがそのどの作品でも庵野秀明監督は、作品の主人公をこの巨大兵器や怪獣にしたことはない。
ヱヴァンゲリヲンでも、初めは未知の存在であるエヴァとそれに連なるリリスやアダムと言った存在がメインになっているように見えるが、ストーリーの中で活躍するのはあくまで人間だった。
シンゴジラでもそれらは同じで、歴代の旧ゴジラシリーズではゴジラに圧倒される自衛隊と対立する怪獣のバトルを描写してきた。
ハリウッドリメイクされた、「GOGIRA」「ゴジラ・モンスターズユニバース」でもそれは同じだった。
強大な怪獣ゴジラが西海岸にあらわれアメリカ大陸を蹂躙する、アメリカ軍は手を尽くすが、最後は対立怪獣の対決になりゴジラが勝利してしまう。
だが、シンゴジラではそれらは逆だ。
ゴジラと敵対する怪獣は1体も登場せず、中盤は東京を蹂躙するゴジラを中心に日本政府と陸上自衛隊の動きが精密に描写され、最後は多くの犠牲を払いながら人類が勝利した。
庵野秀明監督は例え特撮作品と言えど、必ず作品の中に社会問題や人間ドラマを入れ込んでくる。
本題・第3の怪獣の正体は!PVに隠された存在
公開されたPVには、第3の敵の影が明らかに隠れている。
そして、その存在が見え隠れするのが斎藤工や長澤まさみが逃げ惑う姿が見受けられる。
だがこれはシン・ゴジラを見てもわかるが、巨大生物の前に生身をさらすこと自体おかしいのだ。
これは敵の正体・出現場所が人間の生活区域であることが考えられる。
第3の怪獣の正体が宇宙人である根拠!
PVの中には怪獣たちと戦うウルトラマンだけではなく、機動隊や陸上自衛隊の姿が見える。
原作ウルトラマンにおいても、強大な怪獣たちと戦うのは何もウルトラマンだけではない。
だがこのPVの中で、わずかだが上記で紹介した怪獣たち以外の敵と戦う展開が示唆されている。
集合団地を駆け抜ける、SAT特殊部隊が意味するものは?
PVの中ではSAT部隊と一緒に集合団地の中を駆け抜ける長澤まさみと西島秀樹の姿が見える。
だが、よく考えてほしい。
大怪獣を前に、身長1メートル半の人間が太刀打ちできるはずもないのだ。
それに、SAT部隊が展開する中、集合団地であるはずなのに住人の姿一人も見えないのが気になんる。
団地中庭を駆け抜けるSAT部隊の手には軽自動ライフルが装備されているが、なぜか巨大な脅威がいるであろう頭上の目線の上ではなく、水平だ。
これは、敵の身長が人間サイズ、もしくは軽自動ライフルが効果を得りうる可能性の相手と敵対している可能性を示唆している。
車内で左座席に銃口を向ける斎藤工
後悔されたキャスティングでは、主演は斎藤工と書かれている。
これは・ウルトラマンが斎藤工と思って間違いないだろう。
だがなぜ、狭い車内で銃口を突きつけているのか?
本来、こんな狭い場所で銃口を突きつけること自体がありえない。
空想のとはいえ人間相手なら接近戦では近接格闘技か捕縛術を使っての拘束を考えるはずだ。
だが、ここでは左座席に向かって一方的に銃口を突きつけている。
目には迷いがなく、まっすぐ相手を見つめている。
もし仮に人間だとしても、威嚇目的で鼻先に銃口を突きつけるなど、脅しに使うにしては、斎藤工が幼稚に見える。
ここでわかるのは、銃口を向けている相手?がためらう必要のない人物?という意味をあらわしている。
シン・ウルトラマンの第3の怪獣は異星人
この為、シン・ウルトラマンでは巨大怪獣だけではなく、人間サイズの敵と戦う展開が予想され。
その相手は、ウルトラマンの中でももう一つの魅力である異星人だと思われる。
ウルトラマンの中では怪獣だけでなく、地球圏外からの異星人を題材にした話数がある。
異星人の中では、人間と同じくテレパシーを使い更新したり、侵略を目的として怪獣そのものを引き連れてくることもある。
バルタン星人・ダダ星人・ケムール星人など、中には「懐かしい」と言う人もいるはずだ。
これらの登場回話数は、ただ単にウルトラマンが怪獣を倒すだけではなく、異星人の異様な思考や生態系が見え、ドラマ的にも面白い。
さらに庵野秀明監督は作中に、人間ドラマや社会問題を取り入れるため、地球人と異星人という題材が考えられる。
公開されるシン・ウルトラマンのストーリーは?
シン・ウルトラマンは、前評判では初代ウルトラマンがどのような姿で現代によみがえるのかが話題となった。
だが公開された映像は単純な特撮怪獣映画ではなく、実力派俳優たちを踏んだんに使い、陸上自衛隊車両が闊歩。
それだけではなく、2体の巨大怪獣と、そのかけで宇宙異星人とのドラマが見えるだろう。
公開日にはどんな社会現象が起きるのか、期待したい。