作中の中で、油屋で千尋が風呂場まで案内した【くされ神】さま。
汚泥の塊ともいえるビジュアルが特徴の神様でしたが、千尋の活躍により、その様相は様変わりしました。
湯婆婆がいうには、「名のある川の神様」とのことですが、
今回はその分析をご紹介いたします。
千と千尋の神隠しに登場するくされ神の概要
「千と千尋の神隠し」は、宮崎駿監督によるスタジオジブリの代表作品の1つです。主人公の千尋が偶然入り込んだ神の世界で、さまざまな出会いと経験を通して成長していく物語です。その中で重要な役割を果たすのが、くされ神というキャラクターです。
くされ神は、汚れた川の神様で、その姿は非常に醜く、湯婆婆さえも嫌悪感を示すほどでした。
くされ神は、水の神様であるため、不要物がたくさん詰まっていた状態でやってきたのだと考えられています。
くされ神は、もともと名高い川の神様だったことが明らかになっています。
千尋は、くされ神の正体を見抜き、その汚れを取り除くことで、くされ神を本来の姿に戻すことができました。
千尋がくされ神の体内から取り除いた"とげ"は、実は川の神様の本来の姿を表しており、それを取り除くことで、くされ神は本来の姿である龍の姿に変化しました。
くされ神の意義と象徴性
くされ神は、「千と千尋の神隠し」における重要なシンボルの1つです。
- くされ神は、人間活動による自然破壊と環境汚染の問題を象徴しています。その醜い姿は、私たちが自然に与えている悪影響を表しているといえます。
- 一方で、千尋がくされ神の汚れを取り除き、本来の姿を取り戻させることは、人間と自然の調和を取り戻すことの大切さを示しています。
- このように、くされ神は、宮崎駿監督が訴えかけたい環境保護のメッセージを象徴する重要なキャラクターなのです。