SFアニメの金字塔「エヴァンゲリオン」
その最終章となる劇場公開作品「劇場版シン・ヱヴァンゲリヲン」が1月23日公開する。
ヱヴァシリーズは初期のテレビ放送1995年から既に15年の月日が流れ、再放送やレンタルなどで視聴した人がほとんどではないだろうか。
さらに、旧作を再構成し作り直された「劇場版・新ヱヴァンゲリヲン序」の公開に伴い。
「映画史か知らない」
と言う人も多いはず、
最終章となる劇場公開を間近に控え、あと僅か!
出来ることなら、完璧な形でこの記念すべき作品に立ち会いたいと思うのがファンとしての心意気だ。
今回はそんなにわか止まりで劇場公開を迎えないために、
テレビシリーズ&劇場版と新劇場版の違いと解説しよう。
旧エヴァはキャラクターを、新エヴァはストーリーを楽しもう
旧エヴァンゲリオンと新劇場版:ヱヴァンゲリヲンの一番の違いは、ストーリー構成にある。
旧エヴァンゲリオンでは、作品の主人公である碇シンジやそれを取り巻くキャラクター達のバックグラウンドが描かれ、それと同時にストーリーに深みを与えている。
新劇場版ヱヴァンゲリヲンでは、エヴァの世界観を映画1本で説明する必要があるため、世界観の説明や設定を前面に出した構成になっている。
ここからは、少し内容も含めた解説のため、ネタバレを気にしてしまうため、注意しておく。
旧作ヱヴァンゲリヲンの最大の特徴はキャラクターの心理描写にある
新エヴァンゲリヲンはただカッコいいロボットが活躍するという作品ではない。
作品のコンセプトは主人公の心の成長と葛藤だ。
そしてこのコンセプトの表現が新旧で大きく違う。
テレビシリーズでは24話、1話20分と仮定し、480分、映画にすればざっと4本分の作品になる。
現在公開されている新劇場版:ヱヴァンゲリヲンの構成では序・破・Qをテレビシリーズ24話を使って再構成している。
つまり旧作480分に対し新劇場版:ヱヴァンゲリヲンでは360分と言う尺で構成しているのだ。
旧作は作品のコンセプトをどう捉えているのか
エヴァンゲリオンの最大の魅力はそのコンセプトを表現すりキャラクターにある。
新旧で共通しているのは主人公碇シンジたち、主に式波アスカ、綾波レイといった三人が父母どちらか又は、両方を失っていることにある。
新劇場版:ヱヴァンゲリヲンではそのことがあっさりと語られており、主人公達の行動だけがそれを説明をしているが、旧作ではそれが24話に渡って淡々と説明されている。
さらに旧作では、セカンドインパクト直後の碇ゲンドウといった大人達がその後の混迷の時代を生きる様が1話完結で保管されている。
新旧で一番の違いはこのキャラクター全ての過去や事件が語られており、キャラクターの深みをしっかり深掘りしている所であろう。
新劇場版:ヱヴァンゲリヲンは尺のため、風景やセリフなどで説明しか出来なかったが、新しい技術を使ったヱヴァンゲリヲンの戦闘シーンや、旧作にはない高画質がそれを補った。
と、いいたいが
劇場版がエヴァンゲリオンの初見にとっては頭が?だったのではないだろうか。
旧作を見ているからか、序はその世界観と「今度のヱヴァンゲリヲン」はひと味違うと言うメッセージと言ったところだろう。
前情報をしっかりと経験してある、旧作からのファンにとっては納得のできだった。
スターウォーズやハリーポッターといった、サーガシリーズと同じく、情報をしっかり保管すればするほど味を深めると言った作品だ。
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