10月16日（金）に全国公開された、映画「鬼滅の刃・無限列車篇」
元々は２０２０年春公開の作品だったが、コロナ禍の影響で半年以上の期間をへて、公開された作品は、
公開9週目となり観客動員数は2250万人にも登った。
公開59日間興行成績は関連商品などを含め302億円に到達。
歴代興行第２となる「タイタニック」をもはや軽く越えてしまった。
歴代１となるジブリ作品、千と千尋の神隠しの興行成績３０８億まであと８億となり。
いまだにタイアップ企画や新しい関連商品が次々と配布され、もはや時間の問題だろう。
映画で３００億稼ぐ方法！アニプレックスの売り込み方法
鬼滅の刃はどうしてこんなにも多くの人を引きつけたのだろう。
鬼滅の刃は、週刊少年ジャンプで連載され、１２月に最終巻がでる。
はじめはマンガから大人から子供まで虜にし、静かなブームにもなった。
アニメ化にともない動画配信などで広く浸透していき、いつの間にか原作マンガだけでなく、アニメ作品もブームとなった。
旧来の集客路線からの脱却・テレビから映画
アニメ映画は主に２種類の映画化パターンがある。
一つは通常道理テレビ配信から始まり、オリジナル作品として番外編的な脚本を書き下ろすと言うもの。
もう一つは、映画制作会社などがはじめからアニメ映画作品として売り出すと言う形だ。
アニプレックス×鬼滅の刃が仕掛けた興行方法
鬼滅の刃のアニメ化にあたり、アニプレックスは通常のテレビシリーズ放映という手段をとらなかった。
作品のきりの良い部分を切り取り、まず劇場公開したのだ。
この手法は、ガンダムUCなどでも、最近では多くとられ、テレビ放送前にNetflixやアマゾンプライムなど、課金制の販売をしっかりと行い、十分な収益を得ることができる。
課金制の販売作品であるため、テレビスケジュールなどを気にせずに作品ずくりに没頭することできたので、高水準の作品ができあがった。
もちろん、契約に関して制作期間は考慮されたと思うわけだが。
満を持してのテレビ放映
Netflixなど配信サービスで鬼滅の刃の評価はそれほど高くはなかった。
これは、配信サービスなどがまだ一般化さなかったことがいえる。
元に鬼滅の刃のテレビ放送のは深夜枠の放送だった。
それ故、テレビ放送中でも人気はむしろ原作マンガに登り。
テレビNEWSでは度々、単行本の新刊発売などがたびたびニュースになった。
アニメ鬼滅の刃がブームになったきっかけ
単行本が中盤にさしかかり、ネット配信のアニメの配信、テレビ放映の開始。
一見全て出し切ったように見えたが、すごもり需要がこれに火をつけた。
朝から晩まで子供が家にいると言う状況が自然とメディアに向き、もともとマンガ大好きの子供たちが鬼滅の刃のアニメを配信から見だしたのだ。
家にはリモートワーク中の父親やなど大人達も一緒に家にいることや、一人暮らしの社会人も暇を持て余すためにNetflixなどを契約し始めた。
２世帯家族などでは親子三世代に渡って、鬼滅の刃をみる家庭なども現れニュースになった。
アニメ作品が３００億稼ぐには全国民を対象に商品を販売するほかない
鬼滅の刃は単なる少年マンガではない。
自身も最初見たときは、分からなかったが、フカンしてこの作品を見てみるとよく分かる。
派手なキャラクターや美少女などは少ない。
絵柄も決して美麗とは言えないだろう。
だが、作品の肝であるキャラクターが生きている。
これだけ血みどろの戦いを見せる作品はジャンプには今までなかった。
舞台設定も大正と、モダニズムと歴史の浅さから来る興味などが大人達も引きつける。
一番の肝は、原作者がキャラクター路線の作品ではなく、あくまでストーリー路線の作品展開を一貫して守っていることだ。
流行廃りは、主に外見的な魅力から始まり、流行も早い。
だが、キャラクター要素を終始することで、内面的な魅力が増し、人を心から引きつける。
２２００万人という興行成績は、この内面的な作品作りの結果だ。