ついに最終章となった新劇場版エヴァンゲリオン。
最新作であり最終章の放映に先駆けありがたいことに金曜ロードショーでは、特集として、最終章を除く3部作を3週にわたり放送します。
カルト的な人気を誇るエヴァンゲリオン。
ですがその人気の理由には、難解な世界設定と多数の伏線が入交っています。
「これは何言っているの?」と言うなぞかけが、面白いのですが、本編ではそれがあまり語られません。
そこで、
断片的なエヴァの世界観を補完するため、一番なぞにつつまれた、セカンドインパクト前後の世界をご紹介ます。
これを知れば、本編では補完できなかったキャラクターをより理解し、ヱヴァンゲリヲンをより頼みに見れることでしょう。
新劇場版・ヱヴァンゲリヲンの世界
ヱヴァンゲリヲンの世界は旧作では西暦2015年とされてます。
厳密にいえば旧テレビ版では、呼称される機会がありますが、新劇場版では正確な西暦までは語られず、ただセカンドインパクト後としてます。
セカンドインパクト後の世界
セカンドインパクトでは人口の半数が減少、爆心地の北極ではすべてに氷地が誘拐してします。
海の色が赤いのは生命の色と称されていますが、科学的にはプランクトンの増殖による赤海状態になっているものと思われます。
その証拠に赤い色をいているのは海だけで、水道や河川の色はしっかりと水色をしていることから、水質が根本的に変わったのではないことが伺えます。
セカンドインパクト直後の世界・大人たちのトラウマ
碇ゲンドウのトラウマ
碇ゲンドウはネルフ総司令着任の前には、全組織であるゼーレに属し、セカンドインパクトを誘導した疑いがあります。
その後、すぐに碇シンジが生まれ、ヱヴァンゲリヲン製造に妻・碇ユイとともに着手するのですが、起動実験の際に最愛の人・妻である碇ユイを失ってします。
実験では、主人公碇シンジも同行しており、作中に挟まれる駅のホームで幼少期のシンジが捨てられるシーンの様子からすると、それが事故からすぐのことだと見受けられるます。
冬月コウゾウのトラウマ
冬月がネルフに所属したのは、実はセカンドインパクト後です。
それまで大学で生物学を教えていたのですが、セカンドインパクト後の混乱のなか闇医者をとして生計を立ているところを碇ゲンドウにゼーレにスカウトされます
ミサトのトラウマ
南極でのセカンドインパクト後の際に調査団として葛城ミサトの父が同行しています。
それまで研究にばかりか負けていた父親だったのですが、セカンドインパクトの爆発の際身を挺して調査に同行した幼少のミサトを救命カプセルに運びます。
ミサトにとって使徒は父の仇でもあります。
加持リョウジのトラウマ
コミック版エヴァンゲリオンでは、加持の幼少期の頃が描かれています。
加持リョウジはセカンドインパクトの際に両親を失い、同じ年頃の子供たちと廃屋で暮らしていました。
未曽有の混乱の中、軍関係施設の食糧庫に盗みに入り生計を立てて暮らしていたのですが、ある日守衛に見つかってしまい。
一緒に暮らしていた仲間たちを失ってしまいます。
加持リョウジにとっては、セカンドインパクトは自分たちから家族や暮らしを奪っただけでなく、仲間を失ってしまった懺悔でもあり。
そのため、作中ではゼーレ、ネルフ、政府を相手取りトリプルフェイスのスパイとして、自分なりに第三のサードインパクト阻止に動いています。
作中では、一番つかみどころのないキャラクターですが、純粋に誰よりもセカンドインパクトの悲しみをサードインパクト阻止に命を懸けていきます。
セカンドインパクト後の世界・子供たちの世界。
碇シンジに起こったこと
碇シンジは、セカンドインパクトの後、すぐに生まれた子供です。
混迷の中、ゼーレお抱えの研究員として働いていた母ユイのおかげか、幼少期は穏やかな日々を過ごしていました。
復興の中それはシンジの父、碇ゲンドウにも表れており、湖畔の見晴らし台では親子の3人が仲睦ましく未来を語るシーンがあります。
ですが、実験の際に母はヱヴァンゲリヲンに取り込まれ、残された碇ゲンドウはシンジを先生と言う人物に預けるという名目で捨てられてしまいます。
この「先生」とは冬月のことではなく、何かしらの懇意があった人物とされていますが、シンジの成長ぶりからして、面識の低い人物だったのでしょう。
綾波レイに起こったこと
謎を秘める彼女。
作中では常に碇ゲンドウとともに過ごすシーンがあるが、それは碇ゲンドウが綾波レイを養子などとして一緒に暮らしているわけでもなく、本人自体は集合団地で一人、家財道具のないコンクリートむき出しのマンションで過ごしています。
生まれは不明、ですがネルフ最深部では、メンテナンスと称し、水槽につかる必要があるためか、生前から何かしらゼーレに因縁がある模様です。
式波アスカに起こったこと
セカンドインパクト後、世界各地でヱヴァンゲリヲンの開発が始まります。
アスカの母親はその研究員で、シンジの母・碇ユイ同様ネルフの前組織ゼーレのドイツ支部の研究員でした。
ですが彼女もまた起動実験に失敗し、最後は廃人と期してしまいます。
その際、シンジ同様アスカもまた実験に同行しており、俳人と期した母の親戚に引き取られます。
母を失ったアスカではあったのですが、その後ヱヴァンゲリヲンへの才能が発覚。
だが、それを母に報告するため病室に訪れた際、母は首をつって無くなっていました。
余談ではあるが、碇シンジの母、碇ユイもまた起動実験でヱヴァンゲリヲンに取り込まれてしまってい、そのことからも、アスカに才覚が現れたのも、起動実験で俳人になったアスカの母の魂がエヴァに取り込まれてしまい、肉体だけがのこってしまったこと考えられ、ヱヴァンゲリヲンに対するシンクロ率の高さにもそれらが理由としてあげられます。
キャラクターひとりひとりにとっての、第三新東京市
エヴァンゲリオンの主要キャラクターは、必ず誰かをなくしています。
セカンドインパクトと言う災害やエヴァの起動実験、愛する人との離別、誰一人として家族に愛されたという人がいません。
残っているのは「愛されていた」と言う思い出だけ。
過去を取り戻すように大人たちは使徒と戦い、シンジはそれとは逆に今を生きる誰かとつながりを求め戦います。
旧劇場版ではラスト、それぞれの形で自分の未来を選ぶ形での幕引きとなったのだと思います。
新劇場版ヱヴァンゲリヲンを見る際は、そのキャラクターの中に隠された悲しみを発見しながら鑑賞すると、より作品の世界観を楽しめるでしょう。