トレンド

ゲッターロボアークを見る前に原作漫画を見ても無駄な理由

 

 

原作者・永井豪&石川賢とされる理由

石川賢はそもそも永井豪のアシスタントとして、ダイナミックプロに入社しており「デビルマン」「キューティーハニー」といった作品も原作者:永井豪・石川賢と連名になっている。

永井豪自身

「弟子などと思ったことは一度もない。戦友であり、友であり最大の味方である」

と語っていることもあり、それ故の連名であろう。

「ゲッターロボ」から「ゲッターロボアーク」のアニメ版と漫画版の違い

ゲッターロボは漫画原作をテレビ会社がアニメ化したものではなく、もともと永井豪の漫画スタジオ・ダイナミックプロに

東映動画(現:東映アニメーション)が企画を依頼したものだ。

それにより、漫画連載は永井豪・石川賢の個性が如実に出ており、アニメ放送は視聴者層が10代と言うこともあり、かなりソフトなキャラクター設定に修正されている。

 

原作永井豪・石川賢 漫画二人の共同執筆の訳

永井豪作品はそもそも、そのすべてが石川賢との共同執筆と言うわけではない。

「デビルマン」「マジンガーZ」、近年では「凄ノ王」と言った作品でも永井豪&ダイナミックプロと言った連名で原作者名が記載されている。

 

ゲッターロボは当初、永井豪&ダイナミックプロと言った連名で記載する予定だったが、立て続けに連載とテレビ企画を進行する永井氏が石川賢に共同原作を持ち掛けたことに端を発し、キャラクターデザイン・ロボットデザインを依頼、さらには週刊少年サンデーに連載執筆も石川賢がするという次第になった。

 

ある意味、ゲッターロボの生みの親は石川賢といってもいいだろう。

 

漫画版のキャラクターたちとアニメ版のキャラクターたち

漫画版とアニメ版の違いと言えばやはりキャラクターだろう。

シリーズを通しての主人公流竜馬に関して言えば、アニメ版は高校のサッカー部員だが、漫画版では空手家の息子と言うかなりかけ離れた設定だ。

性格も荒々しく、永井豪作品っぽい少し過激な描写も見られる。

 

そしてシリーズを通して元も登場作品の多い神隼人に至っては漫画版では学生運動のリーダー、アニメ版は新体操選手と言ったこれまた随分とかけ離れている。

 

ゲッターロボアークでも登場する巴武蔵は漫画版もアニメ版もともに柔道家と柔道部員と似ているのだが、性格は漫画版が永井豪作品特有のお茶らけたキャラクターにおいて、アニメ版は硬派な柔道部員と言った次第だ。

 

 

漫画版とアニメ版のストーリーの違い

漫画版アニメ版ともに敵となる相手は恐竜帝国と百鬼帝国と同じなのだが、ストーリーは全く違う。

アニメ版は毎回敵が新たな巨大ロボットを出撃させそれを竜馬たちゲッターチームが倒すのだが、テレビ受けを狙ってか全51回と言う長丁場の番組にも関わらず1話完結の話を繰り広げているのに対し、漫画版はかなりストーリー性を重視、敵に対して血みどろの戦いを丁寧に積み重ね、間延びのない展開でコミック換算でゲッターロボが3巻、続編となるゲッターロボGは全2巻とかなり内容の濃い作品になっており、上気した通り作画は石川賢が担当しているが、ストーリー展開は永井豪の持ち味をしっかり反映している。

それ故、巻末には原作者永井豪・石川賢の名が記されている。

 

 

そもそも永井豪作品のほとんどが漫画連載と同時にテレビ放映と言う形をとっている。

1972年連載の「デビルマン」など、現在では考えられないが、「テレビや漫画を見る子供たち両方を一挙に狙う」と言った手法がとられていた。

そして、永井豪の立ち上げたダイナミックプロは、テレビ会社に依頼される形で共同企画し、設定やキャラクターデザインのみ提供する形になっている。

それ故、永井豪作品は、テレビアニメ作品と漫画作品で大きく経路が異なる。

これは単に、テレビ局がそもそも当時子供向けアニメが大ヒットとなっており、小さな子供にも見せるためにストーリーの方向性を調節したためだ。

それ故、永井豪の作品はすべて、テレビ作品と異なったストーリーと完結を迎えている。

 

 

 

 

 

 

-トレンド

Copyright© アニメスプリング! , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.