アニメ史上最悪の父親でもある新世紀エヴァンゲリオンの主人公碇シンジの父親・碇ゲンドウ。
旧名・六分儀ゲンドウと言うキャラクターが与えた父親像はこれまでのアニメキャラクターにおいて、一人として同じタイプはいなく、優しく主人公たちを見守る父親とも、厳しくまた間抜けな父親像とも違く、主人公に対し冷酷で終始背を向け、遠ざける絶対的な主人公に足し嫌悪を示すキャラクターでした。
シン・エヴァンゲリオンの放映が終了し、これまで表面的な理由しか見えてこなかった碇ゲンドウの本当の姿が見えてきました。
今回はこれまで放送された、TV版新世紀エヴァンゲリオン・新劇場版ヱヴァンゲリヲンを振り返り、帰れの人生と、シン・エヴァンゲリオンで彼がなぜあそこまで人類補完計画とアデショナル・インパクトに固執したのか見てみましょう。
エヴァンゲリオン・碇シンジの父親・碇ゲンドウ
碇ゲンドウ・旧姓は六分儀ゲンドウ。
作中において、主人公の父親という立ち位置にも関わらず、主人公に対し冷酷で、常に遠ざける態度を示し、ですがどこか現代社会を象徴するような人間臭さを見せていました。
六分儀ゲンドウ(碇ゲンドウ)の出生
ゲンドウの出生についてはシン・エヴァンゲリオンで始めた公開されました。
これまで関連書籍でもその所在は伏せられていたところを見ると、今回のシン・エヴァンゲリオンで初めて碇ゲンドウと言うキャラクターに輪郭を付けたようです。
六分儀ゲンドウはシン・エヴァンゲリオンの作中のアデショナルインパクトの際、工業団地に住む一人の少年として描かれていました。
妹や弟と言った存在は確認できず、ただ一人、工場から伸びる配管の森に立つ姿が描かれています。
新劇場版エヴァンゲリオン:Qに搭乗したピアノの理由
性格は碇シンジと似ており、内向的で人を遠ざけるにしたがいピアノや読書に向かうようになっていきます。
新劇場版エヴァンゲリオン:Qでは、テレビ版では碇シンジがチェロを弾いている設定が、なぜかピアノに変更され物議を起こしましたが、シン・エヴァンゲリオンで父親・碇ゲンドウもピアノを弾いていることから、この付箋が回収されました。
六分儀ゲンドウと碇ユイの関係
六分儀ゲンドウはそのまま、勉学を重ね理工学系の大学に通うようになります。
大学に入っても一人を好む性格でしたが、ゼミが一緒の碇ユイが面白がり一緒に学ぶようになります。(コミックス最終巻参照)
六分儀ゲンドウと冬月コウゾウとの関係
テレビ版では、六分儀ゲンドウと冬月コウゾウとの出会いは、警察署の留置場と言う出会いでした。
理由はゲンドウが酔っぱらいのケンカを買ったという理由に対し、冬月コウゾウはただ身元引受人としてゲンドウ自身から呼ばれたものでした。
この時冬月はゲンドウに通「安っぽい奴」「嫌な奴」とあまり好印象はもっていなかったようです。
シン・エヴァンゲリオンでの変更点
シンエヴァンゲリオンでは、留置場での出会いが、大学のゼミの教授として碇ユイともにいち学生として顔を知るだけの出会いでした。
六分儀ゲンドウと碇ユイと冬月コウゾウとの関係
大学のゼミで一緒に研究をする六分儀ゲンドウと碇ユイでしたが、その裏で碇ユイと大学教授である冬月コウゾウとプライベートな関係であることがテレビ版でわかります。
ハイキングをする二人だけが確認でき、碇ユイから六分儀ゲンドウと結婚することを告げられるシーンが見られ、驚く表情とシチュエーションから二人の関係が長いものがわかります。
六分儀ゲンドウから碇ゲンドウへ
その後、すぐに六分儀ゲンドウは碇ユイの姓を名乗るようになり。
シンエヴァンゲリオンでは、夫婦の蜜月が付け加えられ、ゲンドウの発言の声色が暖かいものに変わっていることに気づきます。
テレビ版では家庭に入った碇ユイと新聞で顔を隠した碇ゲンドウの姿が見え、夫婦生活は良好なものに見えました。
碇シンジ誕生
その後、第一子として碇シンジを出産。
出産当時。碇ゲンドウは名前を付けるにあたり「男の子だったらシンジ、女の子だったらレイとなずける」とこぼします。
無事、出産する碇ユイでしたが、この時冬月コウゾウと密会する姿がテレビ版で挟まれ、夫である碇ゲンドウが同行していないことから、大人の事情が伺えます。
新劇場版で明かされた碇シンジの本当の父親
新劇場版が公開される前までは碇シンジの父親は、碇ゲンドウというのが一般の見解でした。
ですが、リメイクされ新劇場版エヴァンゲリオン:Qでは、冬月コウゾウがシンジに母親の写真を渡すなど、碇ゲンドウにはない、ユイへの執着が描かれ、テレビ版ではうっすらと残っていた「シンジの父親は冬月コウゾウ説」がはっきりとしました。
ご説明した通り、この隠れ要素はテレビ版ではすでに庵野秀明監督の頭の中にはあったのが伺えます。
仮面夫婦という実像
では、実際の夫婦生活はどういったものだったのでしょうか?
女性の妊娠出産を考えると、碇ユイがシンジをおなかに宿したのは、ゲンドウと結婚した直後化、大学研究所時代からと考えられます。
ですが、冬月とのハイキングのシーンを考えると、それも考えられず。
大方の予想として冬月コウゾウとの関係はゲンドウと結婚した後にも続いていたのでしょう。
碇ゲンドウと碇シンジと碇ユイの関係
テレビ版ではシンジの回想でまどろみの中碇ユイの姿が何度か現れます。
反対に碇ゲンドウについては幼少の記憶はなく、作中では別離のシーンだけが描かれています。
シンエヴァンゲリオンでの変更点
シンエヴァンゲリオンではドイツ研究所を一緒に訪れるシーンが描かれており、シンジが生まれてからの数年は良好な夫婦関係が築かれていたことと、この時点てゼーレ傘下の人類補完計画と使徒とエヴァの研究にたづさわっていいたことが推測できます。
暴れる幼少のシンジに手を焼く姿のゲンドウとユイが移っており、ゲンドウにどこか父親としての成長が顔の表情から伺えます。
碇ユイの喪失
碇シンジとの別離
碇シンジとの再会
碇ゲンドウと碇シンジの関係
新劇場版・序での碇ゲンドウ
新劇場版:破での碇ゲンドウ
新劇場版:Qでの碇ゲンドウ
碇ゲンドウと冬月コウゾウとの関係パート2
碇シンジとの再会(新劇場版:Q)
シン・エヴァンゲリオンでの碇ゲンドウ
碇シンジとの再会パート3
碇ゲンドウと碇シンジ
碇ゲンドウと渚カヲル
碇ゲンドウと碇ユイと碇シンジ
新世紀エヴァンゲリオンと碇ゲンドウ