ジブリ作品の見どころと言えば何といっても美味しそうな食事シーンですよね。
ジブリ作品は多数ありますがその中でも、「ハウルの動く城」の食事シーンは代表的です。
朝食シーンで作る分厚いベーコンとプルンプルンの目玉焼き!
このシーンのなでハウルたちは食事の挨拶で「うましかて!」と言うシーンがあります。
今回はこのセリフの意味をハウルの舞台設定を交えて解説していきます。
「うましかて」の意味は?元ネタはキリスト教なの?
「うましかて」
これはハウルの魔法使い見習いのマルクルが言ったセリフです。
ハウルはこの時、もっと丁寧に「うましかてを」と言っています。
「うましかて」の語源は「美味し糧」を表し、またこれを丁寧な言い方に直すと、「美味しい糧をお恵み下さり、ありがとうございます。」と言う、神への祈りになり、キリスト圏では、今では少ないですが食前には祈りを捧げこのこと場を唱えていました。
ハウルの舞台は英語圏なのか?
そうなると不思議なのがハウルの舞台は英語圏もしくはキリスト圏なのか?と考えてしまいます。
ジブリ作品の中でこんなにはっきりと宗教観念が表現されているのは珍しく、こちらは原作を採用したのかもしれませんね。
「ハウルの動く城」イギリス人作家:ダイアナ・ウィン・ジョーンズが描き起こしたもので、イギリスと言えばヨーロッパ圏の文化なのでキリスト教も考えられます。
映画の舞台はフランス!
原作では架空の王立国家を舞台にしていたが、スタジオジブリでは制作にあたってロケハンを行い、ここではイギリスではなくフランスのコルマールが選ばれました。
フランスもまたキリスト教が盛んな国でもあるため、語源がキリスト教である可能性が伺えます。
「いただきます」を英語では?なんていうの?
では、キリスト教など祈りの言葉としての食事のあいさつではなく、英語での食事の挨拶はいったなんと言うのでしょうか?
英語のでの「いただきます」
Let‘eat! さぁ、食べよう。
Dig in! 食べよう。
と言って、実はちゃんとした英語での食事もあるのです。
「うましかて」は食べ物への祈り
上記でわかるようにハウルたちは、食前の言葉を「挨拶」「祈り」で使い分けて、
「祈り」の方を使っているのがわかります。
現にソフィーに関してはいかめしく祈りをささげるハウルたちに戸惑う様子もありました。
ハウルの世界では悪魔が存在しており、カルシファーもその一人です。
神様を信じていてもおかしくありません。???
またカルシファーは火の精霊であり、ハウルの動く城の中では魔法を使う際に魔力と言うよりか自然や精霊の力を媒介にて魔力を行使しています。
ハウルたちにとって食事を大切にすることも、魔法使いとし必要なことなのかもしれませんね。